コラム「絵物語」

「絵物語 第11回」
絵画アドバイザー 強矢あや子が語る絵ものがたり。
〜「風の楽団」 ”音の世界と音色の世界がスパークして生まれた絵画”〜

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作品「遥か先を照らす星」

2000年10月に発表された作品。

 

 

新月紫紺大作品「遥か先を照らす星」

 
  この作品は、紫紺大作品の代表中の代表作とも言える絵です。
画集ブルーアイズコレクションにも取り上げられていて、SHIKANDAIギャラリーの中でも特に人気の高い絵でもあります。

今回はなぜこの絵が多くの見る人の心を捉えたのか、その秘密を作者である新月先生の言葉の中から探っていきたいと思います。

 

〜まずは、画集の作品コメントより〜

「(遥か先を照らす星という)タイトルのわりには、星の数が少ない絵といえる。

(省略) この絵をよく見ると、実に細かく1本1本の木が描かれている。

 紫紺大はこの作品で、「目には見えない星」を描きたかったと言っているが、
 
  まさにその「目に見えない星」とは、ここに描かれた1本1本に宿る「木の生命力」のことなのである。」

 …紫紺大先生があるイベントの中でこう語っていました。

 「この絵に描いている葉っぱのような木は、実は人なんです。 葉脈のある木が起きてる木。
葉脈のないのが寝ている木…。」

 絵画制作時の先生の様子は、ただひたすら何度も何度もあれだけの葉っぱの木を葉脈1本1本まで
繰り返しなぞって描いていきました。
  先生の作品の中でも一番時間をかけて描かれた作品かもしれません。

 

〜雑誌のインタビューより〜

「私の描いた作品の中に、「遥か先を照らす星」という絵があるんですが、道に迷ってしまった時、あるいは人生の岐路でどの方向に進もうかと悩んでいる時、自分を導いてくれる星があったらいいな、と思う時ってありますよね。

何があるのか見えない、人生という道を進むのは本当に大変なことだと思います。

 私は、この導く星がいつも空にあるとは限らないなあ、そんな風に思います。

 たとえば、それは“ひらめき”として 心を照らしてくれることもあるんですよ。」

 

 

見る人の心を打つこの作品には、紫紺大先生の”命への深い思い”が
たくさん込められているのです…。

 

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